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舟を編む舟を編む
(2011/09/17)
三浦 しをん

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玄武書房に勤める馬締光也。営業部では変人として持て余されていたが、人とは違う視点で言葉を捉える馬締は、辞書編集部に迎えられる。
新しい辞書『大渡海』を編む仲間として。
定年間近のベテラン編集者、日本語研究に人生を捧げる老学者、徐々に辞書に愛情を持ち始めるチャラ男、そして出会った運命の女性。
個性的な面々の中で、馬締は辞書の世界に没頭する。
言葉という絆を得て、彼らの人生が優しく編み上げられていく―。
しかし、問題が山積みの辞書編集部。
果たして『大渡海』は完成するのか―。
内容(「BOOK」データベースより)

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「辞書」作りを仕事とする人たちの、様々な物語。
まずもって冒頭から「言葉」について自分も心を惹かれた。
ありふれた言葉たちを、今までそんな風に考えてもいなかった。

兎に角、はんぱないくらいに登場人物たちは「辞書」への情熱と「言葉」が好きである。
彼らを取り巻く人間関係も、心に響くジーンとするものも多かった。色々な言葉を引き、なるほど!とかみしめていた、自分が辞書を使っていた学生時代を思い出してもみたり(笑)

「2012年本屋大賞ノミネート」作品だけのことはある。物凄く素敵な本だった。



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ワンス・アホな・タイムワンス・アホな・タイム
(2011/11)
安東 みきえ

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むかしむかし…賢くて愚かな王子や姫たちがいましたとさ。
口当たりが良いけど、後から苦味がズシンと効いてくる7つのお伽話集。
内容(「BOOK」データベースより)

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初めて読んだ作家さん。
「むかしむかし…で始まるおとぎ話だが、決して、子供向きでは終わらない。

幾つかの短編で成り立っていて、表題のごとく、「んなアホな!」と思うものもあれば、大人たちの心を「ドキリ」とさせられる、耳の痛くなるようなお話も有り。

図書館コーナーで、この本は明らかに児童書コーナーとは異なる場所に置かれていたことから、是非とも子ども以外にオススメしたいのだと思った。

読んでみて、良い息抜きにもなったし、楽しめたのも確か。
私が著者のファンになってしまったのも、確か(笑)


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アルバトロスは羽ばたかないアルバトロスは羽ばたかない
(2010/07/27)
七河 迦南

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児童養護施設・七海学園に勤めて三年目の保育士・北沢春菜は、多忙な仕事に追われながらも、学園の日常に起きる不可思議な事件の解明に励んでいる。
そんな慌ただしい日々に、学園の少年少女が通う高校の文化祭の日に起きた、校舎屋上からの転落事件が影を落とす。
警察の見解通り、これは単なる「不慮の事故」なのか?だが、この件に先立つ春から晩秋にかけて春菜が奔走した、学園の子どもたちに関わる四つの事件に、意外な真相に繋がる重要な手掛かりが隠されていた。
鮎川哲也賞作家が描く、季節を彩る五つの謎。『七つの海を照らす星』に続く、清新な本格ミステリ。
内容(「BOOK」データベースより)

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高校の屋上から人が転落した。その事件の経緯と謎を様々な視点から追うミステリ。
第18回鮎川哲也賞受賞作「七つの海を照らす星」の続編。

本作は2011年度版「このミステリーがすごい!」の第9位にランクインされていて、いつかは読む!と思っていた本。

しかしながら「続編」ということをすっかり見落としてしまい、読み始めてしまった。
何とか読んだ^^;

ラストは思わずだまされた!と叫びたくなった。
これはもう、お見事としかいいようのない清々しさ。

ただ内容で、読んでいて場面が色々変わり過ぎて途中で??となることも暫し。そういうことも含めラストをふまえての再読をすると、2度面白い本だと思った。



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魔女は甦る魔女は甦る
(2011/05)
中山 七里

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埼玉県の長閑な田園地帯で、肉片と骨の屑のようなバラバラ死体が発見された。被害者は現場近くにある製薬会社・スタンバーグ製薬に勤めていた桐生隆。
仕事ぶりも勤勉で質素な暮らしを送っていた青年は、なぜ殺されなければならなかったのか?
埼玉県警捜査一課・槙畑啓介は捜査を続ける過程で、桐生が開発研究に携わっていた“ヒート”と呼ばれる薬物の存在を知る。それは数ヶ月前、少年達が次々に凶悪事件を起こす原因となった麻薬だった。
事件の真相に迫るほど、押し隠してきた槙畑の心の傷がえぐり出されていく。
過去の忌まわしい記憶を克服し、槙畑は桐生を葬った犯人に辿り着けるのか。
内容(「BOOK」データベースより)

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中山さんのデビュー作「さよならドビュッシー」とは、かなり違う雰囲気のお話。

ミステリー風のホラー・グロ系という感じで(どちらかというと「連続殺人鬼 カエル男」に似ている)、次々と捜査上で事件が起こる。

意外な犯人、意外な展開、そして意外な結果。

ミステリーでここまで暗く、そしてラストまでも引きずる話を久々に読んだ。この先どうなってしまうのか、考えただけで恐ろしい。

ある意味、人の道を外れた出来事を社会全体で正さなければ、悪の連鎖は決して止まらない。




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メルカトルかく語りき (講談社ノベルス)メルカトルかく語りき (講談社ノベルス)
(2011/05/10)
麻耶 雄嵩

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ある高校で殺人事件が発生。被害者は物理教師、硬質ガラスで頭部を5度強打され、死因は脳挫傷だった。
現場は鍵がかかったままの密室状態の理科室で、容疑者とされた生徒はなんと20人!銘探偵メルカトルが導き出した意外すぎる犯人とは―
「答えのない絵本」他、全5編収録。麻耶ワールド全開の問題作。
内容(「BOOK」データベースより)

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メルカトルを一言で表すなら「有能な悪魔」というべきか。あまりに完璧すぎるポイントを鋭く見つけ、さらりと事件を解決してしまうメルカトル(いつものこと?!)

しかしながら、その真意は事件をどこか「楽しむ」ことを目的としていて非人道的。

これほどラストがすっきりしない短編集が載っている短編ミステリはないんではないか?と思った。
けれどそれが「麻耶ワールド全開の問題作」

結局だからどうなの?と考えれば考えるほど、夜も眠れないミステリーにハマる、かもしれない(笑)


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